DelReYデルレイとは

チョコレートの本場として知られる
ベルギーの北部に位置する都市アントワープ。
フランダースの犬の舞台、
ダイヤモンド取引の中心地としても、
またファッションの最先端をゆく都市
としても有名なアントワープの
ショコラトリー”デルレイ”は、
1949年の創業以来、
妥協をゆるさない美味しさへのこだわりで
世界中のショコラ愛好家から
長年愛されています。

DelReY History

DelReY History

デルレイの歴史は、第二次世界大戦前にさかのぼります。フォースティンという男性が、アントワープとその周辺にチョコレートの店を7店舗、 ワッフルの店を1店舗所有していました。フォースティンの妻、アデル・レイマーカー(Adèle Raymaekers)は、Appelmansstraat5番地にある アントワープ店の支配人を任されていました。妻・アデルは、自らシェフを雇い、1949年、 “メゾン・レイ”を創業しました。これが、デルレイの始まりです。 「DelReY」の店名は、彼女の名前のアルファベットを並び替えて編み出されたもので、スペイン語で“王様の”を意味します。

創造性が違いを生み出す

帽子の装飾を専門とする帽子デザイナーの経験があったアデルは、チョコレートの包装にも力を発揮、創造性のすべてを包装に活かし、
成功を収めました。1965年1月1日、アーノート・マルシャン(Arnout Marchand)は、8人の従業員と妻リタ・カレット
(Rita Carette)とともにデルレイの事業を引き継ぎます。アーノートは、1974年にそれまで賃借していた建物を買い取り、
デルレイの初めての改装に取り組みました。

夢を分かち合う

1975年の冬からデルレイにやってきたのが、ベルナール・プルート(Bernard Proot)です。
プルートは冬の期間限定で、デルレイで働いていました。同じ頃に働いていたアンヌ・セタン(Anne Seutin)と
プルートは恋に落ち、結婚。チョコレート作りの仕事に強い情熱を持っていた2人は、いつかは自分たちの店を持ちたいと
考えていました。

大きな飛躍

1983年7月1日、プルートはデルレイのオーナーとなります。パリのルノートル(Le Notre)や、ブリュッセルのヴィタメール(Wittamer)で修行を積み、 情熱にあふれていたプルートは、デルレイでさまざまな新しい試みを実践します。

その一つが品揃えの拡大です。チョコレートやビスケットの他に、ペストリーやアイスクリームも追加、 スペースを拡大するため改装を実施、新しいロゴと包装も導入しました。さらに大きな挑戦だったのが、 1993年のチョコレート・ラウンジのオープンです。

お客さまに、好みのチョコレートやパティスリーを、その場で選んで試食していただけるようにしたのです。 このとき、プルートとアンヌは、コーヒー、デルレイ・ティー、ホットチョコレートなど、すべての温かい飲み物を スイーツで飾られたトレイに乗せて提供することを考案、この “デルレイ・スタイル” は、非常に好評を博しました。

世界最高級

1993年、デルレイは、厳しい基準をクリアしたものだけが入会を許される、ルレ・デセール(Relais Desserts)の会員になりました。 以来、デルレイは、世界中の名のある職人たちと新しいアイデアや技術について、意見交換を続けています。1995年からデルレイのシェフに迎え入れられた、 グンター・ヴァン・エッシェ(Gunther Van Essche)は、同年の“クープ・ド・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー”(Coupe du Monde de la Pâttisserie)の ベルギーチーム*1の一員でした。この年、ベルギーチームは優勝、パティシエにとって最高の栄誉のひとつを手にしました。
また、デルレイは、2007年にアントワープで最も創造的な成長を果たした企業として、「アントワープ・スプリングボック」賞(Antwerp Springbok Award)を 受賞しました。日本では、2004年、東京の銀座に最初の店舗をオープンし、続いて2006年に表参道店をオープンしました。 貿易使節団長として来日中の、フィリップ皇太子が銀座店を訪れたこともあります。
*1 :1995年ベルギーチーム : グンター・ヴァン・エッシェ、リ・ドゥバーレ、ピエール・マルコリーニ、監督マルク・ドゥバイヨル

DelReY シェフ紹介

DelReY owner-chefベルナール・プルートBernard Proot

祖父の世代からパン職人やパティシエを輩出するパティシエ一家に生まれる。1975年、デルレイでキャリアをスタート。その後、パリのルノートル(Le Nôtre)、ブリュッセルのヴィタメール(Wittamer)などでパティシエとして修業を積む。1983年、シェフとしてデルレイに正式に復帰し、同年7月、デルレイで出会った妻のアンヌ・セタン(Anne Seutin)とともにデルレイのオーナーとなる。オーナー就任後、チョコレートとビスケットのみだった商品にペストリー、アイスクリームなどを加えて品揃えを拡大。さらに1993年には、店内にチョコレート・ラウンジをオープン。この際に考案された温かい飲み物にデルレイのスイーツを添えてお出しする“デルレイ・スタイル”は、非常に好評を博し 現在、多くのチョコレート専門店で導入されている。日々、味や質感の組み合わせの開発に情熱を注ぎ、斬新さに走ることなく、繊細さと美しさを合わせ持ったおいしさを追求し続けている。1993年よりルレ・デセール会員。

DelReY chefヤン・プルートJan Proot

学生時代に父ベルナールの下、デルレイにてキャリアをスタート。ブリュッセルのヴィタメール(Wittamer)や、ルクセンブルクのオーバーワイズ(Oberweis)などでもインターンシップ経験を積み、2008年に正式にデルレイに就業。ベルナールとともに、チョコレートや焼き菓子の製作にあたりながら、デルレイ事業を徐々に継承中。2018年、ルレ・デセール会員となる。

ルレ・デセール

ルレ・デセールは、1981年にフランスで創設された、国際的なプロの菓子職人協会。フランス最優秀職人賞の受賞者、クープ・ド・モンド優勝者、イギリス王室御用達など社会的に一定の地位と 名誉が与えられているパティシエやショコラティエにしか加盟が許されない、名誉ある協会です。活動目的は伝統的な技術を基本に創造性を巧みに織り交ぜ、洗練されたパティスリーを広く伝えていくこと。 これは同時に製造過程の近代化、使用する素材、高品質の菓子のさらなる発展につながり、お客様へのおもてなしの心を保証することにもなります。ルレ・デセール協会に加盟しているのは、世界で約80の選ばれた菓子店。 デルレイはその一つとなっています。